Ubuntu講習

Ubuntuとは？

オープンソースのLinuxディストリビューション
デスクトップ、サーバ、クラウドなど幅広い用途に対応
Canonical社が開発、サポート

基本コマンド

ls: ディレクトリの内容を表示

ls

- cd: ディレクトリを変更

cd /path/to/directory

- cp: ファイルをコピーして貼り付け

cp /path/to/sourcefile /path/to/destination/

- 例: cp /home/user/file.txt /home/user/backup/ - 指定したsourcefileをdestinationディレクトリにコピーします。

mv: ファイルを移動または名前を変更
```
mv oldname newname
```
例: mv /home/user/file.txt /home/user/backup/file.txt
ファイルを指定した場所に移動するか、名前を変更します。
rm: ファイルを削除
```
rm filename
```
例: rm /home/user/file.txt
指定したファイルを削除します。
mkdir: ディレクトリを作成
```
mkdir newdirectory
```
例: mkdir /home/user/newfolder
新しいディレクトリを作成します。
rmdir: ディレクトリを削除
```
rmdir directoryname
```
例: rmdir /home/user/oldfolder
指定したディレクトリを削除します（空である必要があります）。
rm -r: ディレクトリとその内容を再帰的に削除
```
rm -r directoryname
```
例: rm -r /home/user/oldfolder
指定したディレクトリとその中の全てのファイルおよびサブディレクトリを削除します。
touch: 空のファイルを作成、または既存のファイルのタイムスタンプを更新
```
touch filename
```
例: touch /home/user/newfile.txt
指定した名前の空のファイルを作成します。
gedit: テキストエディタを使用してファイルを編集
```
gedit filename
```
例: gedit /home/user/newfile.txt
GNOMEデスクトップ環境のテキストエディタで指定したファイルを開きます。
USB確認
```
ls -l /dev/serial/by-id/
```
USB承認
```
sudo chmod 777 /dev/ttyUSB0
```

シェルスクリプトの例

簡単なスクリプト

#!/bin/bash
echo "Hello, World!"

#!/bin/bash: スクリプトの先頭に記述し、シェルの種類を指定
echo: メッセージを表示

Pythonスクリプトの実行

Pythonスクリプトの拡張子は通常 .py
実行方法
```
python3 scriptname.py
```

例: Hello Worldプログラム

print("Hello, World!")

自作コマンドの作り方

シェルスクリプトを作成して実行可能にすることで、自作コマンドを作成できます。

ステップ1: スクリプトを作成

任意のエディタでシェルスクリプトファイルを作成
```
nano mycommand.sh
```

ステップ2: スクリプトにコマンドを記述

例: mycommand.shの内容

#!/bin/bash
echo "This is my custom command!"

ステップ3: スクリプトを実行可能にする

実行権限を追加
```
chmod +x mycommand.sh
```

ステップ4: スクリプトをパスに追加

/usr/local/binなどにコピー

sudo cp mycommand.sh /usr/local/bin/mycommand

ステップ5: 自作コマンドを実行

どこからでも実行可能
```
mycommand
```

自作コマンド

Ubuntuで自作コマンド?を作ろう Qiitaの記事

スクリプトファイルの作成

まずは、スクリプトファイルを作成。 altairって名前のコマンドにします。

nano ~/bin/altair

スクリプトの内容を編集

#!/bin/bash
# altairコマンド

function show_help {
    echo "使用法: altair [オプション]"
    echo "オプション:"
    echo "  -h, --help      このヘルプメッセージを表示"
    echo "  txt             geditでサンプルのテキストファイルを開く"
    echo "  pdf [filename]  evinceでPDFファイルを開く"
    echo "  py [filename]   /home/user/Documents/python からPythonファイルを検索して実行する"
    echo "  mkpy [filename] /home/user/Documents/python にPythonファイルを作成してgeditで開く"
    echo "  oppy [filename] /home/user/Documents/python からPythonファイルを検索してgeditで開く"
}
function open_text {
    gedit ~/sample.txt
}

function open_pdf {
    if [ -z "$1" ]; then
        echo "ファイル名を指定してや"
    else
        evince "$1"
    fi
}
function run_python {
    if [ -z "$1" ]; then
        echo "ファイル名を指定してや"
    else
        python3 "/home/user/Documents/python/$1"
    fi
}

function make_python {
    if [ -z "$1" ]; then
        echo "ファイル名を指定してや"
    else
        touch "/home/user/Documents/python/$1"
        gedit "/home/user/Documents/python/$1"
    fi
}
function open_python {
    if [ -z "$1" ]; then
        echo "ファイル名を指定してや"
    else
        gedit "/home/user/Documents/python/$1"
    fi
}
case "$1" in
    -h|--help)
        show_help
        ;;
    txt)
        open_text
        ;;
    pdf)
        open_pdf "$2"
        ;;
    py)
        run_python "$2"
        ;;
    mkpy)
        make_python "$2"
        ;;
    oppy)
        open_python "$2"
        ;;
    *)
        echo "不正なオプションやで"
        show_help
        ;;
esac

実行権限を付与

作成したスクリプトに実行権限を付与

chmod +x ~/bin/altair

PATHにディレクトリを追加

自作コマンドをどこからでも実行できるようにするために、スクリプトのディレクトリをPATHに追加。~/.bashrcに以下の行を追加。

echo 'export PATH=$PATH:~/bin' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

コマンドの実行

これで自作コマンド「altair」が完成。

ヘルプを表示

altair -h

テキストファイルを開く

altair txt

PDFファイルを開く

altair pdf filename.pdf

Pythonファイルを実行

altair py script.py

Pythonファイルを作成して開く

altair mkpy new_script.py

Pythonファイルを開く

altair oppy existing_script.py

Note

著者:Shion Noguchi